水は非常に変わった物質です。
中津市で、凍結による水道管の破裂のため大規模な断水が発生していると、ずっと報道されています。また、杵築市、日田市、別府市などでも同様な要因で断水が発生しているようです。みなさんのお住まいの地域は大丈夫でしょうか?所によっては、発生から4日間も水が使えないとのことですが、一番困るのはトイレではないでしょうか。間違いなく「電気」と「水」は必需品ですね。
では、どうして水が凍ると水道管が破損するのでしょうか。それは、水が物質の中では非常に珍しい、固体の方が密度が小さいという特性によるものです。このため、水が凍ると体積が約9%ほど増大します。このときの圧力は、600気圧以上にもなります。これは水深6000mの深海での圧力に相当しますので、薄い鉄管では耐えられず破損します。特にジョイント部が弱いとされ、凍結防止対策が必要です。
このような水の特異的な性質のために、氷面や雪面でスリップがおこります。逆に言えば、スキーやスケートができるのは、この性質のためです。
もし、氷の方が水よりも密度が大きかったらどうなったでしょうか。まずは北極海や南極海で氷山は海には浮きません。タイタニック号の悲劇が起こらなかったでしょう。しかし、寒い地方の湖や海では、氷が底に沈み、やがて全体が氷結することになるので、魚は住めなくなります。氷結した湖でワカサギ釣ができなくなってしまいます。
このような特性だと、地球は生態学的にも進化の上でも困ったことになるでしょう。神様はこの世の中をとても良く作ってくれています。
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