2017年6月2日金曜日

『記憶屋』 織守きょうや さん著

学校図書館書籍の紹介

発行: (株)KADOKAWA

 第22回日本ホラー小説大賞読者賞を受賞した作品です。依頼によって人の記憶を消してしまうという「記憶屋」、単純にホラーというジャンルではなく、SFの要素もラブストーリーの要素もふんだんに取り込まれています。また複数の一見独立したように見える物語がリンクしており、次第に、最初は単なる「都市伝説」であった記憶屋の正体にだんだんと近づいてゆくという探偵小説の要素も含まれています。

 複雑なパズルをゆっくりと解くのが好きな人にはお薦めかもしれません。みなさんは、人の記憶を消してしまうことを「悪」と思いますか?


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