2017年6月2日金曜日

『図書館の神様』 瀬尾まいこ さん著

学校図書館書籍の紹介

発行所:(株)筑摩書房

 瀬尾先生の作品は読みやすく展開も面白くて「この次どうなるんだろう」といつも期待してしまいます。ずっとバレーボールに情熱を注いでいた主人公が、ある事件をきっかけとしてバレーからも自分の町からも離れ、田舎の高校の臨時の教員となります。教員の仕事に対する意欲は極めて曖昧で、持ちたくもなかった文芸部の顧問になるのですが、これまた顧問としての活動意欲は全くありません。でもそこで、唯一の部員である男子生徒と出会い、暖かみのある優しいストーリーが展開されます。

 瀬尾先生が描く登場人物には、初めは自分勝手であったり、ワガママであったり、と疑問符を感じる行動をとる人もいますが、本心はとてもいい人ばかりで、物語が進んでいくと心が穏やかになれます。この作品もそのようです。
 
 とても素敵な作品なので高校生だけでなく先生方にも読んで欲しいと思いました。
 

 

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