2017年1月17日火曜日

『僕らのごはんは明日で待っている』

学校図書館書籍の紹介

『僕らのごはんは明日で待っている』 瀬尾まいこ さん著(幻冬舎発行)

「明日で待っている」って日本語的には少しおかしい感じがしますが、”明日”+”待っている”で未来志向を表しているのでしょうか。兄を亡くした亮太、人と係わるのが苦手で、あえて物事を深く考えないように青春時代を過ごそうとしてきました。そこに、明るくて前向きな小春が現れ、そんな暗い泥沼から救い出してくれますが、実は彼女も複雑で恵まれない人生を歩んできたのです。「命」の大切さを感じさせますが、爽やかで全然重くない内容です。
  小春の「帰り道って、わくわくするわね」がこの小説を要約しているように感じました。ちょっとだけ心が軽くなる作品です。すべての人にお薦めの作品です。


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